新しい乾癬治療薬(オテズラ)について紹介

2017年3月に乾癬の新しい治療薬PDE4(ホスホジエステラーゼ)阻害剤が日本で発売になりました。オテズラという内服薬ですが、欧米を主体に2014年から使用され、その有効性と安全性が確認されています。

乾癬では免疫細胞内のPDE4という酵素が過剰に発現しています。そのため免疫細胞から、炎症を引き起こすサイトカイン(TNFα、IL-17、IL-23など)がたくさん作られ、乾癬が悪化すると考えられています。この薬はPDE4を抑制して過剰な炎症を調節し、乾癬の症状を改善させてくれます。頭皮や爪の症状にも有効性が確認されています。

数か月かけて徐々に効果が発現し、4か月程度服用すると皮疹がほぼゼロになる割合が20~30%、残り70%の方も皮疹がかなり改善するというデータが出ています。残念ながら数%の方には効果が認められないようです。

この薬には内臓障害や免疫抑制等の重篤な副作用の報告は今のところありませんので、副作用をチェックする検査は不要です。頭痛、嘔気、下痢といった症状が10~20%にみられますが、2週間から4週間で体が慣れてくると、そのような症状も起きにくくなります。

薬価(調剤代を含まない)ですが、3割負担の方で2週間分が約8千2百円です。また認可から1年間(2018年2月まで)は、2週毎の処方となります。

乾癬でお悩みの方はご相談ください。