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にきび

にきびとは

にきびとは

にきびは、毛穴の病気です。
毛穴が硬く入り口が小さくなる(角化する)と、皮脂が皮膚の表面に出ず、詰まってしまいます。やがて、白にきび→赤にきび→膿疱(膿をもった赤いにきび)と、進行します。

赤にきびや膿疱も、一時的に抗生物質で治まったとしても、白にきびは残り、また、赤にきびに…と、繰り返します。この繰り返しにより、治りにくい色素沈着(シミ)や、クレーター(くぼんだ痕)になります。

原因として、皮脂の分泌亢進、男性ホルモンなどの内分泌因子、毛穴の出口が狭くなること、細菌の増殖と炎症惹起が考えられています。
思春期のホルモン変動で皮脂腺が活発になります。一方で、毛穴の出口部分が硬く狭く(角化)なってしまいます。皮脂腺は毛穴の中にあるので、中に皮脂が詰まってしまいます(白にきび)。これに細菌(Propionibacterium  acnesや表皮ブドウ球菌などです)のリパーゼという酵素が作用して、遊離脂肪酸という酸性物質を作ります。この酸が毛穴構造を壊して、赤みを起こさせるのです(赤にきび)。

さらに原因菌のPropionibacterium  acnes自体も、皮膚に赤み(炎症)を起こさせます。胃腸障害、自律神経障害、精神身体的要因、遺伝、食事、外的刺激(機械的刺激、化粧品、油脂など)も原因の一つとみなされています。また薬剤の影響によって発現するにきびもあります。

当院では、医院での治療はもちろん、ホームケアも含めた根本から治す方法で、にきびの悩みに取り組んでいます。

にきびの治療

外用療法

泡洗顔の後に、イオウ含有ローションを患部に塗布します。5分から10分すると患部の表面が少し乾燥してきますので、その時に抗菌剤の外用薬を用います。

洗顔剤は特別高価である必要はありません。また男性の中には力ずくでごしごし洗顔することが、良い洗顔方法であると勘違いされておられることがあります。洗顔剤をよく泡立てて、その泡を転がすように洗顔し、そして洗顔剤を十分に洗い流すことが良い洗顔法です。

内服療法

ビタミンB剤 ・・・ 肌荒れにはまずビタミンBです。
抗生物質 ・・・ (マクロライド系、テトラサイクリン系、ペネム系)

1ヶ月から3ヶ月程度継続すると効果が目に見えてきます。

生活指導

バランスの取れた食生活と規則正しい睡眠リズムが大切で、精神的肉体的ストレスを可能な範囲で取り除くことも大切でしょう。女性の方では月経周期によってにきびが軽快増悪することがありますので、増悪する時期だけ抗生物質を内服することがあります。

また消化管の弱い方には乳酸菌製剤などを、便秘がちな方には下剤などを併用するケースがあります。

ケミカルピーリングについて(私見)

ケミカルピーリングについて(私見)

ケミカルピーリングはグリコール酸などの弱い酸を用いて、硬く狭くなった毛穴の出口を溶かし、白にきびをできなくする治療法です。

ケミカルピーリングを繰り返すことで、ニキビが一時的に軽快することは、学会でも報告されています。また、日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドラインでもケミカルピーリングの適応が記載されています。

しかしながら当院ではこの治療法は施行しません。

ケミカルピーリングにより、ニキビの毛穴の角質のみならず、まわりの正常な皮膚の角質も同時に溶けてしまいます。その結果、ケミカルピーリングは皮膚全体の新陳代謝を必要以上に促進させるので、皮膚の細胞(角化細胞)にも、必要以上の細胞分裂が起こります。そうなると20年後あるいは30年後には、必要な新陳代謝ができない脆弱な皮膚となる可能性があり得ると考えられるからです。

当院では皮膚を保護しながらニキビを治す。この方針で治療しています。

脱毛症

脱毛症とは

脱毛症とは

「発毛が少ない、または完全に無い状態」のことです。
脱毛症の種類は、円形脱毛症、男性型脱毛、抜毛症、産後の脱毛、内科的疾患による脱毛症などがあります。

はっきりした原因がわかっていない疾患ですが、「扁桃腺などの病巣感染による細菌に対するアレルギー反応」という説、「歯科金属に対するアレルギー反応」という説、また、女性の更年期に発症、月経前に増悪することがあるため、「内分泌障害」という説もあります。

円形脱毛症とは

円形脱毛症とは

突然円形の脱毛が出現する病気で、頭髪のみならず眉毛やあごひげ、口ひげ、陰毛など全身どこにでも発症します。

またリンパ節が腫れたり、爪の変形を伴ったりすることがあります。
毛を育むのは、毛穴の組織(毛包)です。一つひとつの毛包には周期が3つあります。
(田畑と同じです。稲が育つ時期、刈り取った後に田を休ませる時期、そして田植え前に雑草の手入れをしたり耕す時期;たとえが良くないでしょうか?)

まず成長期が4年から5年あり、その期間に毛は生まれ、伸び続けます。次に退行期が2〜3週間続きます。この間に毛は脱落していきます。その後に休止期が数ヶ月続き、この期間には発毛はありません。

円形脱毛では、ある部分の毛包が、いっせいに障害され、急激に休止期に移行してしまうのです。この時に、毛包の周囲にリンパ球が寄ってくることから、何らかの機序による自己免疫説が考えられています。

膠原病、橋本病、潰瘍性大腸炎、尋常性白斑、悪性貧血のような自己免疫疾患に合併することも多く、アトピー性皮膚炎やダウン症候群でも合併することがあります。また自律神経障害や精神的ストレスの関わりも多分にあるとされています。

脱毛症の治療

外用療法

刺激療法(ドライアイスや液体窒素をあてます)
血管拡張剤外用(塩化カルプロニウム)
ステロイド剤外用

内服療法

グリチルリチン製剤
ビタミンB
血管拡張剤
ステロイド剤内服もしくは注射

光線療法

太陽灯や紫外線照射

男性型脱毛症とは(Androgenetic  Alopecia:AGA)

「わかはげ」「壮年期脱毛」とも言われ、いわゆる男性の薄毛(ハゲ)のことです。頭髪量と髪型は、その人の第一印象を決める大きな因子ですので、AGAは男性にとって重要かつデリケートな問題といえます。そして頭髪に悩む(程度は様々でしょうが)男性諸兄は約800万人に上るとされています。

AGAは、男性ホルモン(テストステロン)から合成されるDHT(ジヒドロテストステロン)により誘発されます。このDHTの産生を抑える脱毛治療薬が2005年12月に認可されました。

この薬(フィナステリド、商品名プロペシア)を毎日1錠飲み続け、まず6ヶ月で効果判定をします。1年続けた場合、58%の方でゆるやかに頭髪が増えてきます。また40%の方で薄毛の悪化が止まります。3年続けた場合、78%の方で頭髪が増えてきます。残念なことに2%の方には効果がありませんが、有効率は98%ですので効果のある薬と認識されています。日本皮膚科学会のAGA治療評価でも最高ランクのA(強く勧められる)となっています。

プロペシア治療には、育毛剤その他の併用治療は必要無いと考えられています。性機能(インポテンツなど)あるいは心血管系に対する重大な副作用の報告はありません。稀に(0.1%以下)肝機能障害がありますので、肝臓の調子の悪い方はあらかじめ申し出て下さい。

症例写真

治療前

治療前

 
プロペシア内服1年後

プロペシア内服1年後

プロペシア内服治療を1年程度根気強く続けると、この症例のような増毛効果が期待できます。詳しくはお気軽に当クリニックへご相談下さい。

«注意»

この薬による治療は自費診療(自由診療)となります。
当院での一カ月の診療代金(28日分の薬剤代金を含む)は約9,000円です。

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