アトピー性皮膚炎 秋の対策

秋に気をつけるポイントは、まずは気候の変化です。この時節には昼夜の気温差が大きくなり、大気も徐々に乾燥します。寒暖により痒みが出ることがありますが、その場合には抗アレルギー剤の内服も有用です。乾燥に対しては保湿を主体としたスキンケアを、そして外用剤ですが夏季にローション基材になっている場合には軟膏基材に戻すことも検討しましょう。秋にはブタクサ、セイタカアワダチソウ(アキノキリンソウ)、ヨモギなどキク科雑草やススキ、シバなどのイネ科雑草の花粉が飛散します。その場合には早めの洗顔、保湿に加えステロイド外用剤、タクロリムス軟膏も有効です。

またコロナ禍でマスク着用が増えていますが、その刺激や蒸れによると考えられる皮膚炎、座瘡等が出現することがあります。肌触りのよいマスクを用い、可能な状況下ではマスクを取る、こまめな洗顔(水洗)など工夫しましょう。

なお2020年6月コレクチム軟膏という新薬(日本製)がアトピー性皮膚炎の治療薬として認可されました。JAK(ヤヌスキナーゼ)という細胞内のシグナル伝達経路を阻害する薬剤です。ステロイド以外では免疫抑制剤であるタクロリムスに続く2種類目の外用剤となり、その効果が期待されます。3%程度に刺激感や座瘡がみられるようですが、一般的な外用剤と比して副作用の頻度は同等もしくは少ないと考えられます。