アトピー性皮膚炎 秋の対策
秋に気をつけるポイントは、まず気候の変化です。日内あるいは週内での気温差が大きくなり、大気も徐々に乾燥しますが、寒暖による痒みには抗アレルギー剤が有効な場合があります。乾燥に対しては保湿を主体としたスキンケアを、ステロイド等の外用薬はローション基材では乾燥が改善しにくい場合があるため軟膏基材の方が有用です。
室内のダニ抗原量は8月から10月にかけてピークとなりますので、掃除や布団干しをこまめに行いましょう。
一方で秋にはセイタカアワダチソウ(アキノキリンソウ)、ブタクサ、ヨモギなどのキク科雑草やススキ、シバなどのイネ科雑草、場合によってはスギの花粉が飛散しますが、鼻炎、結膜炎症状に加えて顔面にも痒みが出現することがありますので留意ください。
またコロナ禍でマスク着用が続いていますが、その機械的刺激や蒸れによると考えられる皮膚炎や座瘡等の皮膚トラブルが増加しているように思われます。
肌触りのよいマスクを選ぶ、可能な状況下ではこまめな着脱と洗顔(水洗)を行う、など工夫しましょう。