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アトピー性皮膚炎「冬の対策」
冬は寒気と乾燥に注意が必要です。加湿器などで室内の保湿に留意しましょう。入浴ですが浴槽にゆったりつかると皮膚角層の水分量が増える、という報告があります。また体の芯が温まると適度な発汗が促され、汗の保湿成分(乳酸や尿素など)により肌の潤いも期待されます。なおナイロンタオルのゴシゴシ洗いはやめましょう。外用剤は入浴後15分以内に塗るのが理想的とされ、軟膏タイプが保湿効果に優れます。乳幼児も寒冷により湿疹が悪化することがありますので、その場合にはステロイド外用剤などを1~2週間たっぷり外用しましょう。
衣服について。ヒートテック等の吸湿発熱素材肌着、ニットや裏起毛は皮膚の乾燥と知覚過敏を誘発することがありますので肌触りのよい綿の肌着が基本となります。また冬の低水温では洗濯の際、衣類の繊維間に洗剤や柔軟剤などの成分が微量残留する可能性があり、皮膚の刺激となり得るのでご留意ください。
2月以降はスギやヒノキやブナ目などの花粉が飛散しますが、まぶたが赤くかぶれたようになることがあります。予防には保湿と帰宅時の洗顔や入浴、治療にはタクロリムス軟膏や眼科用ステロイド外用剤が有効です。

アトピー性皮膚炎 【秋の対策】
秋に気をつけるポイントは、気候の変化です。晩秋にかけては日内あるいは週内での気温差が大きくなり、大気も徐々に乾燥しますが、寒暖による痒みには抗アレルギー剤が有効な場合があります。乾燥に対しては保湿を主体としたスキンケアを、ステロイド等の外用薬はローション基材では乾燥が改善しにくい場合があるため軟膏基材が有用です。
室内のダニ抗原量は8月から10月にかけてピークとなりますので、掃除や布団干しをこまめに行いましょう。一方で秋にはセイタカアワダチソウ、ブタクサ、ヨモギなどのキク科雑草やススキ、シバなどのイネ科雑草、時にスギ花粉も飛散しますが、鼻炎、結膜炎症状に加えて顔面にも痒みが出現することがありますので留意ください。またブタクサやヨモギのアレルギーがある場合にはメロン、スイカ、バナナ、セロリなどで口腔アレルギー症候群が誘発されることがあります。

